「海月姫」「東京タラレバ娘」「ママはテンパリスト」など、数々のヒット作品を生みだしている人気漫画家の東村アキコさん。
漫画家だけではなく、お笑い事務所社長やドラマ脚本制作、CM出演などの活動もされています。
当記事では、多方面で活躍する東村アキコさんの年収額や、バラエティに富んだ経歴について調査してまとめました。
東村アキコの年収は1億円以上!?
東村アキコさんの年収は、推定1億円以上です。
漫画の印税収入のほか、
・アニメ・映画・ドラマ化などで漫画が映像化された時の使用料
・漫画やコラムの連載
・ドラマの脚本制作
・テレビ番組出演のギャラ
・クラシエのCMのギャラ
・大学で授業をした際の授業料
など、多数の仕事をこなし、収入源が多いからです。
東村アキコの漫画の印税収入が衝撃的!
漫画が売れると、単行本1冊につき売上価格の約10%が印税収入となり、東村アキコさんに入ります。
東村アキコさんは人気漫画家。
代表作だけでも売上部数は500万を超えています。
代表作 | 売上部数 | 印税収入推定額 |
ママはテンパリスト | 100万部以上 | 8,000万円(約800円/冊) |
東京タラレバ娘 | 100万部以上 | 4,700万円(約470円/冊) |
海月姫 | 330万部 | 1億5,510万円(約470円/冊) |
– | – | 2億8,210万円/合計 |
上記の代表作の印税収入の合計は2億8,210万円。
ほかにも多数の漫画を出版しているため、印税収入だけで3億円以上の収入がありそうです。
漫画は継続的に売れ続けるため、毎年爆発的な額ではなくとも、安定した収入源になっているのではないでしょうか。
漫画の原稿料だけで月収400万円以上確定?
東村アキコさんは、漫画の原稿料だけで月400万円以上は収入がある可能性があります。
東村アキコさんは、漫画を書くスピードが早く、1ヶ月に200ページ以上の漫画を書くことも。
漫画家の原稿料は相場が1ページ4,000円〜7,000円前後ですが、人気漫画家の場合は1ページ2万円〜3万5千円程度に跳ね上がります。
東村アキコさんは人気漫画家なので1ページの原稿料が2万円だとしても、2万円×200ページ=400万円の収入があることになります。
漫画の原稿料だけで、5,000万近くの年収があるということですね。
2022年7月現在の漫画の連載作品は「東村アキコのテンパってる」「私のことを憶えていますか」などで合計3本(休載中・不定期連載のものを入れると6本)です。
漫画やアニメなどの映像使用料は?
アニメ化の原作使用料、1話あたり10〜15万円ほどです。
毎週放送のアニメの場合、12回放送で120万〜150万円の使用料が東村さんに支払われることになります。
映画化の場合は、原作使用料は「著作物使用料規定」により上限が1,000万円と決まっており、相場は200万〜400万円。
ただし、仲介する出版社が3割ほどの手数料を差し引くため、東村さんの手元に入る金額は140万円〜280万円ほどだと考えらえれます。
東村アキコさんの多数の作品がドラマや映画になり、多くの人に楽しまれています。
漫画やアニメの映像使用料は継続的な報酬にはならないですが、スポット的な収入になりそうですね。
東村アキコの漫画家とお笑い事務所社長の経歴が衝撃的!
東村アキコさんの年収が推定1億円以上だと考えられるのは、漫画家のほか、お笑い事務所や大学の客員教授と言った経歴もあるからです。
ここでは、東村アキコさんの経歴をご紹介します。
本名:森 明子
生年月日:1975年10月15日
年齢:46歳(2022年7月現在)
血液型:O型
出身地:宮崎県串間市
高校:宮崎県立宮崎西高等学校
最終学歴:金沢美術工芸大学美術科油絵専攻
職歴:電信会社のOL
家族:息子の森悟空(ごくう)くん(愛称:ごっちゃん)
活動期間:1999年〜
東村アキコさんは宮崎県出身。
小学生高学年のころ、マンガクラブに所属して漫画を描き始めました。
絵を描くことが大好きで、自分が描く絵にも自信があり「自分は天才だ」と思っていたようです。
宮崎県立宮崎西高校3年生のころ、日高絵画教室の美大進学コースで絵の特訓を行い、金沢美術工芸大学美術科油絵専攻に進学しました。
東村アキコが通った絵画教室での絵の特訓がカオスすぎる
東村アキコさんが高校3年生のときに入った日高絵画教室の美大進学コースでは、恩師である日高先生による絵の特訓を受けことになります。
日高絵画教室では、東村アキコさんが自身で天才的だと思っていた絵力を日高先生に「下手くそ」と一刀両断されてしまいます。
東村アキコさんは美大受験のため、1枚12時間以内で石膏デッサンを100枚描く課題をこなすことに。
12時間以内というのはそれまでの東村さんにとってかなり早いスピードでした。
デッサンに時間がかかりすぎると日高先生から竹刀がとんでくる日々。
東村さんは日高先生からの厳しい絵の特訓をうけて美術の実力をつけ、苦手な勉強も克服して見事美大に合格しています。
自伝的漫画「かくかくしかじか」に美大受験のエピソードが書かれています。
卒業後はOLと漫画家と絵画アシスタントの三足の草鞋生活
美術大学卒業後は電信会社に就職した東村さん。
昼はOLとして働き、夜は「日高絵画教室」のアシスタントとして美大を目指す学生の指導をしていました。
絵画教室の業務が終わった後に、漫画家になるべく創作活動を続けていたため、当時はOL・漫画家・絵画アシスタントの三足の草鞋だったことがわかります。
東村アキコの漫画デビューと代表作品
東村アキコさんのデビュー作は、1999年に発表された「フルーツこうもり」 です。
ぶ〜けデラックス NEW YEAR増刊に掲載されました。
年 | 代表作品名 | 掲載雑誌・受賞など |
1999年 | フルーツこうもり | ぶ〜けデラックス NEW YEAR増刊・デビュー作 |
2001年 | きせかえユカちゃん | Cookieにて連載 |
2007年 | ママはテンパリスト | コーラスで連載。100万部以上を売り上げる大ヒット作品。 |
2008年 | 海月姫 | 2010年第34回講談社漫画賞少女部門受賞 2010年アニメ化・2014年映画化・2018年ドラマ化(フジテレビ・月9) |
2010年 | 主に泣いてます | 2012年にドラマ化(フジテレビ) |
2012年 | かくかくしかじか | マンガ大賞2015で1位など数々の賞を受賞 |
2014年 | 東京タラレバ娘 | 2017年ドラマ化(日本テレビ) |
2017年 | 偽装不倫 | 2019年、女優の杏さん主演でドラマ化(日本テレビ) |
デビュー作以降も数々の作品を発表。
「ママはテンパリスト」は育児エッセイ漫画であり、息子であるごっちゃんの育児や子供の成長について書かれた作品です。
育児漫画は5万部を売り上げればヒット作品として扱われるなか、100万部以上の売り上げを誇る作品となりました。
「海月姫」は、ファッションがテーマの漫画です。
講談社漫画賞少女部門に選ばれ、アニメ化、映画化、ドラマ化がされたヒット作です。
ほかにも「主に泣いてます」「東京タラレバ娘」「偽装不倫」など、ヒット作を連発するトップ漫画家としての地位を確立。
2013年4月には京都精華大学マンガ学部の客員教授も務めており、漫画教育にも力を入れています。
お笑い事務所・東村プロダクションを経営
東村アキコさんは、漫画家として活躍する傍ら、2016年からはお笑い事務所「東村プロダクション」を経営しています。
東村プロダクションは、東村さんの友人の夫婦コンビ・アムール(ロッキー、虹組キララ)や、アンチックラバーズなど、多数の芸人が所属する事務所です。
2019年12月からは、新宿歌舞伎町に自前の劇場「歌舞伎町Sparkle」をかまえており、東村アキコさん自身も「アパートの鍵貸します」というコンビ名でお笑い芸人として出演。
東村アキコさんがお笑い事務所経営をはじめたのは、旧友を助けるためでした。
上京した当時、飲み友達に売れない芸人たちがいたんです。10年ぶりに彼女たちに再会すると、40代後半でリタイア直前状態。『アキコ先生にお笑いライブを主催してほしい』とリクエストされ、漫画ネタをやる芸人を集めてライブを主催しました。
2021.7.20 Smart FLASH
その後、ライブに出演した芸人たちが
『M-1やキングオブコントのエントリーするのに事務所名を入れたい。東村プロダクション所属と書いていいか?』
と言われたことをきっかけに、成り行きで事務所を発足することになりました。
なお、東村さんが無報酬で放送作家としてコントの脚本を書くこともあるようです。
ギャラ配分は10対0で完全に芸人に入るシステムなので、芸能プロ側の東村アキコさんは無収入だといいます。
しかし、所属芸人は全員「推し」であり、1組でもいいから売れて欲しいと思っている東村さん。
応援することが喜びを感じているようです。
東村アキコのプライベートが素敵!
東村アキコさんは多趣味で、着物の着付けや料理などが趣味です。
着付けはOL時代に着付け教室に通い、着物の着付けができる資格を取得。
普段着としても着物を着ています。
料理も趣味であり、業務用冷蔵庫が家にあるほど。
自家製ベーコンなど、燻料理も作るほど凝っているようです。
韓流アイドルも好きで、2PMの大ファンです。
東村アキコさんの「薔薇とチューリップ 」という作品はジュノがモデルであり、ジュノ主演で映画にもなっています。
着付けや料理、韓国の推しの応援など、東村アキコさんは自らが育てて作り上げるようなクリエイティブな活動に喜びを感じる方なのかもしれませんね!
東村アキコの弟も漫画家!
東村アキコさんの弟は、漫画家の森繁拓真(もりしげたくま)さんです。
代表作は「アイホシモドキ」やアニメ化、ドラマ化された「となりの関くん」などがあります。
本名:森拓真
生年月日:1978年
出身:宮崎県
学歴:広島大学工学部卒業
ご兄弟なので、どことなく目元などが似ています。
兄弟揃って漫画の道に進まれているので、家系的に漫画の才能があるのかもしれませんね。
まとめ
東村アキコさんの年収や、漫画家やお笑い事務所経営の経歴などをご紹介しました。
大人気漫画家として活躍する一方、お笑い事務所を推しのために経営する姿に意外性を感じるかたも多いのではないでしょうか。
今後も目の離せない東村アキコさん。
新たな情報が入り次第、またご紹介いたします。